異常だった2日間 ②
ギャンブルは熱くなった時点で9割負け
ホールで財布をすっからかんにした帰り、レンタルビデオ屋に入店した私。
そこで嫌なものを見てしまった…
“中古DVD、ゲーム、携帯電話高価買取します”
そういえば1年程前、メルカリで家にあるバッグやブランド品を売り払ったことがあった。
思った以上の金額になった。
でもそのお金は一瞬でギャンブルに溶けた。
それ以来ギャンブルの為に物をお金に換えるのはやめようと反省した。
でもあの日私はイライラしていてどうしても現金を手にしたかった。
電車に乗り自宅付近まで帰ってきたのに、それでもなお資金を調達してホールに戻りたい。
私は急いで自宅に戻った。
そういえば少し古い中古のiphoneと新しめの音楽DVDが数点あったのだ。
散らかった部屋でそれらをかき集めた。
DVDは中身が入っていなかったり箱が無かったりで用意に手間がかかったけどなんとか数点見繕ってレンタルビデオ屋に売りに行った。
動作確認などをするのかと思っていたけど、そんなこともせず、すんなり商品を確認するとスタッフは12,100円になりますとのこと。
思った以上の金額にホッとして現金を受け取り店を出た頃には辺りは薄暗くなっていた。
不思議なことにその時にはイライラがおさまっていた。
今ならこのまま自宅に帰れるんじゃないかって…
確かに、スロットで5000円負けたが、不用品を売ったことで12,100円を手にしたのだからもう5000円を取り返しに行かなくても良かった。
少し迷ったけど、今日はイベント日だから有利なうちに…と理由付けをして再び電車に乗ってホールに戻った。
ホールについたのは20時30分外は真っ暗。
折角の休日に良い大人が何してるんだろう…
虚しいし情けない。
ほぼ全財産の12100円(しかも物を売って手にしたお金)で今からスロットて。
このお金もすぐに飲まれるかもしれない。
結果を言うとその晩は5000円程お金が増えた。
閉店まで打って、家に帰ると自炊して晩御飯を食べた。
一日の疲労感でビールが美味しく疲れたままベッドに倒れこむようなかたちで眠った。
頭の中では何時から打ちにいこう…と連休２日目に思いを寄せていた。
ー２日目ー
翌日。
昼過ぎには家を出た。
30分で全財産を失い電車に乗って帰った。
でも、昨日私を支配した物凄いイライラは無かった。
昨日とどういう違いがあるのかわからない。
言えることは、もう売るものもなく手立てはないし、何よりここまでして500円すら家に持って帰らなかった自分の無力さを受け入れた。
ちなみに最後の1000円でビッグが当たったのだけどぶどうが少なく100ゲーム回した時には通常より100枚程獲得枚数が削られていた。
最後のメダルをその台に投じようと思ったが昨日の二の舞だと思い別の台を打った。
家に帰ると100ゲームちょい回して諦めたその台は直後それこそ1000円程でビッグが3連していた…
スマホでその台データを見た時一瞬イラっとしたけど、よく考えてみればジャグラーっていうものはそんな台で、自分がその有利な立場を掴むことなんて日常茶飯事にある。
、当たるかもわからないのでやめた自分にも、後にかまを掘ったその人にもこれっぽちも非がないのだ。
そして改めて、こんなバカバカしいことに全財産を投じた自分が情けない。
しかしそのゲームが面白いことも事実…。
そして今日から給料日まではお金がないのでスロットは打てない。
打たないと言いたいけど実際は打てないが正しいので。
このブログのタイトル“普通の人生に戻るまでの記”
そう、こんなみじめな生活を報告したくて始めたブログではなく、改善する為にもがいて変わっていく姿を記録するためのものなので、とにかく給料日までの静の時間を有効に使い対策を立てていこうと思います。
